この記事はで読むことができます。
Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)は、AWSのクラウドコンピューティングプラットフォームの中核をなすサービスです。本記事では、EC2インスタンスの構築プロセスを初心者エンジニアの方々にも分かりやすく、詳細に解説していきます。
AWS構築にお困りの企業様は
お気軽にご相談ください。
1. EC2インスタンス構築の準備
1.1 AWSアカウントの作成
まず、AWSアカウントが必要です。以下の手順で作成しましょう:
- AWSの公式サイト(https://aws.amazon.com/)にアクセス
- 「アカウントを作成」をクリック
- 必要な情報を入力(メールアドレス、パスワード、アカウント名など)
- クレジットカード情報を入力(初期は無料利用枠内で利用可能)
- 電話番号認証を完了
- サポートプランを選択(初心者の場合、無料の「ベーシックサポート」で十分)
1.2 IAMユーザーの作成(推奨)
セキュリティのベストプラクティスとして、root アカウントではなくIAMユーザーを作成して使用することをお勧めします:
- AWSマネジメントコンソールにログイン
- 「IAM」サービスに移動
- 「ユーザー」→「ユーザーを追加」をクリック
- ユーザー名を入力し、「AWSマネジメントコンソールへのアクセス」にチェック
- 適切な権限を付与(初心者の場合、「AdministratorAccess」ポリシーを付与するのが簡単)
- ユーザーの作成を完了し、ログイン情報を安全に保管
2. EC2インスタンスの作成
2.1 インスタンスタイプの選択
EC2ダッシュボードから「インスタンスを起動」をクリックし、以下の手順で進めます:
- AMI(Amazon Machine Image)の選択:
- 初心者の場合、「Amazon Linux 2 AMI (HVM)」がおすすめです。
- 無料利用枠対象のAMIには「無料利用枠の対象」というラベルが付いています。
- インスタンスタイプの選択:
- 「t2.micro」または「t3.micro」が無料利用枠の対象です。
- 初期学習には十分なスペックです。
2.2 インスタンスの詳細設定
次の画面で以下の設定を行います:
- ネットワーク:デフォルトのVPCを選択
- サブネット:任意のサブネットを選択(可用性ゾーンに注意)
- 自動割り当てパブリックIP:有効化
- IAMロール:必要に応じて選択(初期は不要)
- ユーザーデータ:必要に応じてスクリプトを入力(初期は空で可)
2.3 ストレージの追加
ストレージ設定画面では:
- デフォルトで8GBのgp2 (汎用SSD) ボリュームが割り当てられます。
- 無料利用枠では30GBまで使用可能ですが、必要以上に増やさないようにしましょう。
2.4 タグの追加
タグは、リソースの管理や識別に役立ちます:
- キーと値のペアで設定(例:Key = “Name”, Value = “MyFirstEC2″)
- 複数のタグを追加可能
2.5 セキュリティグループの設定
セキュリティグループは、インスタンスへのトラフィックを制御するための仮想ファイアウォールです:
- 新しいセキュリティグループを作成
- セキュリティグループ名と説明を入力
- インバウンドルールを追加:
- SSH接続用:タイプ「SSH」、ポート「22」、ソース「マイIP」
- HTTP接続用(Webサーバーの場合):タイプ「HTTP」、ポート「80」、ソース「Anywhere」
2.6 キーペアの設定
最後に、SSHアクセス用のキーペアを設定します:
- 「新しいキーペアの作成」を選択
- キーペア名を入力
- キーペアをダウンロード(.pemファイル)
- ダウンロードしたキーペアを安全な場所に保存(紛失すると二度と取得できません)
3. EC2インスタンスへの接続
3.1 SSHを使用した接続(Linux/Mac)
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:
1 2 | chmod 400 /path/to/your-key-pair.pem ssh -i /path/to/your-key-pair.pem ec2-user@your-instance-public-dns |
注意:「your-instance-public-dns」は、EC2ダッシュボードで確認できるインスタンスのパブリックDNSに置き換えてください。
3.2 PuTTYを使用した接続(Windows)
- PuTTYをダウンロードしてインストール
- PuTTYgenを使用して.pemファイルを.ppkファイルに変換
- PuTTYを起動し、以下を設定:
- HostName:ec2-user@your-instance-public-dns
- Port:22
- Connection type:SSH
- Connection → SSH → Auth:.ppkファイルを指定
- 「Open」をクリックして接続
4. EC2インスタンスの初期設定
4.1 システムのアップデート
接続後、以下のコマンドでシステムを最新の状態に更新します:
1 | sudo yum update -y |
4.2 基本的なソフトウェアのインストール
必要に応じて、以下のようなソフトウェアをインストールします:
1 2 3 | sudo yum install -y httpd # Apache Webサーバー sudo systemctl start httpd # Apacheの起動 sudo systemctl enable httpd # システム起動時にApacheを自動起動 |
5. EC2インスタンスの管理
5.1 インスタンスの停止と開始
EC2ダッシュボードから:
- インスタンスを選択
- 「インスタンスの状態」→「インスタンスを停止」または「インスタンスを開始」
5.2 インスタンスの終了(削除)
注意:インスタンスを終了すると、そのインスタンスに関連するデータは失われます。
- インスタンスを選択
- 「インスタンスの状態」→「インスタンスを終了」
- 確認ダイアログで「終了」をクリック
6. EC2インスタンスのモニタリング
6.1 CloudWatchの基本
AWSのCloudWatchサービスを使用して、EC2インスタンスのパフォーマンスを監視できます:
- EC2ダッシュボードでインスタンスを選択
- 「モニタリング」タブをクリック
- CPU使用率、ネットワークトラフィックなどの基本的なメトリクスを確認
6.2 カスタムメトリクスの設定
より詳細なモニタリングが必要な場合、カスタムメトリクスを設定できます:
- CloudWatchダッシュボードに移動
- 「メトリクスの作成」をクリック
- 必要なメトリクスを選択し、条件を設定
7. EC2インスタンスのバックアップ
7.1 AMIの作成
インスタンスの状態をバックアップするには、AMI(Amazon Machine Image)を作成します:
- EC2ダッシュボードでインスタンスを選択
- 「アクション」→「イメージとテンプレート」→「イメージの作成」
- 必要な情報を入力し、「イメージの作成」をクリック
7.2 スナップショットの作成
EBSボリュームのスナップショットを作成することで、特定時点のデータをバックアップできます:
- EC2ダッシュボードで「ボリューム」を選択
- バックアップしたいボリュームを選択
- 「アクション」→「スナップショットの作成」
- 必要な情報を入力し、「スナップショットの作成」をクリック
まとめ
EC2インスタンスの構築は、クラウドコンピューティングの基本的なスキルの一つです。この記事で説明した手順を実践することで、AWSの主要サービスの一つであるEC2の基本的な使用方法を習得できるでしょう。
ただし、実際の運用では、セキュリティ、コスト最適化、高可用性など、さらに多くの要素を考慮する必要があります。EC2の基本を習得した後は、これらの高度なトピックについても学習を進めることをお勧めします。
クラウドコンピューティングの世界は日々進化しています。常に新しい情報をキャッチアップし、実践を重ねることで、より深い理解と高度なスキルを身につけることができるでしょう。頑張ってください!
AWS構築にお困りの企業様は
お気軽にご相談ください。