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Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)は、AWSの中核をなすサービスの一つです。その料金体系を理解することは、クラウドコストを最適化する上で非常に重要です。この記事では、EC2の料金について初心者にもわかりやすく解説します。
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1. EC2の基本料金モデル
EC2には主に4つの料金モデルがあります:
1.1 オンデマンドインスタンス
- 特徴:必要な時に必要な分だけ利用可能
- 課金:秒単位(最低60秒)
- 用途:短期的な変動負荷、開発/テスト環境
1.2 リザーブドインスタンス
- 特徴:1年または3年の長期契約で大幅な割引
- 支払い方法:全額前払い、一部前払い、前払いなし
- 用途:安定した使用量が見込まれるアプリケーション
1.3 スポットインスタンス
- 特徴:未使用のEC2キャパシティを競争入札形式で利用
- 割引:オンデマンド価格から最大90%オフ
- 用途:中断を許容できるバッチ処理や分析ワークロード
1.4 Savings Plans
- 特徴:1年または3年の期間で一定額の使用をコミット
- 柔軟性:インスタンスファミリー、サイズ、OS、リージョンを柔軟に変更可能
- 用途:長期的に安定した使用が見込まれる場合
2. 料金に影響を与える要素
EC2の料金は以下の要素によって変動します:
2.1 インスタンスタイプ
- 一般用途、コンピューティング最適化、メモリ最適化など
- より高性能なインスタンスほど高価
2.2 リージョン
- 地理的位置によって料金が異なる
- 一般的に、米国やヨーロッパのリージョンが比較的安価
2.3 オペレーティングシステム
- Linuxは無料、Windowsは追加料金が発生
2.4 データ転送
- リージョン間のデータ転送には料金が発生
- インターネットへのアウトバウンドトラフィックにも課金
3. 具体的な料金例
以下は、東京リージョン(ap-northeast-1)での一般的なインスタンスタイプの料金例です(2024年7月現在):
- t3.micro(Linux):
- オンデマンド:$0.0132 per hour
- スポット:約$0.0040 per hour(70%割引)
- c5.large(Linux):
- オンデマンド:$0.101 per hour
- リザーブド(1年、一部前払い):約$0.061 per hour(40%割引)
注意: これらの価格は変動する可能性があります。最新の正確な価格はAWS公式サイトで確認してください。
4. 料金の見積もり方
4.1 AWS Pricing Calculator
- AWSが提供する公式のツール
- 様々なサービスの組み合わせで総コストを見積もり可能
4.2 手動計算
- 必要なインスタンス数 × 1時間あたりの料金 × 使用時間
- データ転送量やその他のサービス利用も考慮
5. コスト最適化のヒント
5.1 適切なインスタンスタイプの選択
- 必要最小限のリソースを持つインスタンスを選択
- 定期的に使用状況を確認し、必要に応じてダウンサイズ
5.2 自動スケーリングの活用
- 需要に応じてインスタンス数を自動調整
- ピーク時のパフォーマンスとオフピーク時のコスト削減を両立
5.3 スポットインスタンスの活用
- 中断を許容できるワークロードにはスポットインスタンスを使用
- 大幅なコスト削減が可能
5.4 リザーブドインスタンスまたはSavings Plansの検討
- 長期的に安定した使用が見込まれる場合に有効
- 適切に選択すると大幅な割引が可能
5.5 未使用リソースの特定と削除
- 定期的に未使用のインスタンスやボリュームを確認
- 不要なリソースは速やかに削除
6. 料金モニタリングとアラート設定
6.1 AWS Budgets
- 予算を設定し、支出を追跡
- 予算超過時にアラートを受け取る
6.2 Cost Explorer
- 詳細なコスト分析が可能
- 使用パターンを可視化し、最適化の機会を特定
6.3 CloudWatchアラーム
- 特定のメトリクスに基づいてアラートを設定
- 例:CPU使用率が低いインスタンスを検出
7. よくある質問
Q1: EC2の無料利用枠はどのようなものですか?
A1: AWSアカウント作成後12ヶ月間、t2.microまたはt3.microインスタンスを750時間/月まで無料で利用できます。
Q2: インスタンスを停止すると料金はかかりますか?
A2: EBSボリュームの料金は発生しますが、インスタンス自体の料金は発生しません。
Q3: リザーブドインスタンスは途中解約できますか?
A3: 原則として途中解約はできません。ただし、AWS Marketplace経由で第三者に販売することは可能です。
まとめ
EC2の料金体系は一見複雑に見えますが、基本的な概念を理解し、適切な料金モデルを選択することで、大幅なコスト削減が可能です。
クラウドコストの最適化は継続的なプロセスです。定期的に使用状況を確認し、新しい料金オプションやインスタンスタイプをチェックすることで、常に最適な構成を維持できます。
また、AWSの公式ドキュメントや各種ツールを活用することで、より詳細な分析と最適化が可能です。クラウドエンジニアとして、これらのスキルを磨くことは非常に重要です。
EC2の料金を理解し、適切に管理することで、クラウドの利点を最大限に活かしつつ、コストを抑えたシステム運用が可能になります。頑張ってください!
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